肩こりになりやすい人の特徴5選|理学療法士が解説

🧘‍♂️身体の悩み

「肩こりがなかなか良くならない」
「普段過ごしてる時から肩が重くなる」

肩こりは、多くの人が訴えるお悩みです。

治そうとして肩こりを感じるところを揉んだりしても、すぐにまた症状が出てしまう方も少なくありません。

臨床で肩こりに悩む方をみていると、姿勢や身体の使い方、日常生活の習慣などに共通する特徴がみられることがあります。

この記事では、私のこれまでの臨床経験をもとに、肩こりになりやすい人にみられる5つの特徴を解説します。

「自分にも当てはまるかも?」と思うものがないか、ぜひチェックしてみてください。

① 長時間同じ姿勢でいることが多い

デスクワークやスマートフォンの使用などで、気づけば長時間同じ姿勢になっていませんか?

同じ姿勢が続くと、僧帽筋や肩甲挙筋など肩周りの筋肉が常に緊張した状態になります。

特に、

  • パソコン作業をする時間が長い
  • スマートフォンを見る時間が長い
  • 長時間の運転をする
  • 座っている時間が長い

といった習慣がある方は負担がかかりやすくなると考えられます。

ここで大切なのは、「正しい姿勢をずっと維持する」ことだけを意識しすぎないこと。

どれだけ良い姿勢でも、同じ姿勢を長時間続ければ身体への負担になります。

こまめに肩を回したり、背中を動かしたりして、同じ姿勢を続けないことを意識してみましょう。

② 猫背で首が前に出た姿勢になりやすい

普段から、背中が丸まっていたり、頭が身体より前に出ていたりする姿勢にも注意が必要です。

パソコンやスマートフォンを注視すると、首が前に出やすくなります。

首が前に出る姿勢が続くと、肩、首周りの負担が大きくなります。

その結果、「肩が重い」「首から肩にかけて張る」といった症状につながることがあります。最悪の場合、手が痺れたりといった神経症状にもつながる可能性があります。

ただし、「常に猫背にならないように」と気を張りすぎると逆に身体が緊張してしまいます。

ポイントは、みぞおちを軽く持ち上げるくらいの気持ちで身体を起こしてみましょう。

そして、普段からスマートフォンやパソコンを使う時間が長い方は、一度自分の姿勢を是非チェックしてみてください。

③ 肩甲骨をあまり動かしていない

肩甲骨は、肩を動かすときに一緒に動く重要な骨です。
その肩甲骨を動かす機会が減ると、肩周りの循環不良を起こしたり、背中が丸まりやすくなり、肩こりを引き起こしやすくなります。

その原因として、前述したデスクワークやスマートフォンの長時間使用も考えられます。

対処法として大切なのは、肩甲骨だけを無理に動かすことではなく、肩・背中・胸まわりを含めて、身体をいろいろな方向に動かすことです。

普段あまり身体を動かしていない方は、まずは肩を回したり、腕を上げたりするなど、無理のない範囲で動かす習慣をつくってみましょう。

④ 運動不足で身体を動かす機会が少ない

普段から身体を動かす機会そのものが少ないことも、特徴の一つです。

肩こりというと「肩の筋肉をほぐせばいい」と考えがちですが、肩こりは肩だけが原因というわけではありません。

歩いたり、腕を動かしたり、身体をひねったりすることで、肩・背中・胸郭なども連動して動くため、自然と肩周りも動かせます。

しかし、運動不足になるとこうした動きが少なくなり、肩や背中を動かす機会も減ってしまいます。

とはいえ、いきなり本格的な運動を始める必要はありません。

まずは「こまめに立つ」「少し歩く」「肩や腕を動かす」など、日常生活の中で身体を動かす時間を増やすことから始めてみましょう。

⑤ ストレスや疲労を溜め込みやすい

肩こりは、身体の使い方だけでなく、ストレスや疲労などの影響を受けることもあります。

仕事や人間関係などでストレスを感じていると、無意識に身体へ力が入り、肩をすくめたり、首や肩まわりに力が入り続けたりすることがあります。

また、疲労が溜まると普段より姿勢が崩れやすくなったりすることもあります。

例えば、

  • 仕事が忙しく、休む時間が少ない
  • 精神的なストレスを感じることが多い
  • 睡眠時間が十分にとれていない
  • 気づくと肩に力が入っている
  • 疲れると肩や首が重く感じる

という方は、一度生活習慣を振り返ってみましょう。

睡眠や休息、ストレスとの付き合い方など、身体全体の状態を見ることも大切です。

「肩が凝ったらほぐす」だけではなく、そもそも肩に力が入り続けるような生活になっていないかを見直してみましょう。

🏥こんな肩こりは医療機関へ

肩こりの多くは、姿勢や生活習慣などさまざまな要因が関係しています。

ただし、「ただの肩こりだろう」と自己判断しないほうがいい場合もあります。

以下のような場合は医療機関に相談しましょう。

  • 急に強い痛みが出た
  • 転倒や事故などをきっかけに痛みが出た
  • 腕や手にしびれがある
  • 腕に力が入りにくい
  • 痛みがどんどん強くなっている
  • 発熱など、肩こり以外の症状がある
  • 胸の痛みや息苦しさなどを伴っている
  • 日常生活に支障が出るほど痛みが強い

特に、しびれや筋力低下がある場合は、神経などが関係している可能性もあります。

また、肩の痛みだと思っていても、まれに心臓など肩以外の問題が関係していることがあります。

「いつもの肩こり」と決めつけず、いつもと違う症状がある、痛みが強い、なかなか改善しないといった場合は、整形外科などの医療機関に相談してみましょう。

🎯まとめ

肩こりになりやすい方には、

  • 長時間同じ姿勢でいることが多い
  • 猫背で首が前に出た姿勢になりやすい
  • 肩甲骨をあまり動かしていない
  • 運動不足で身体を動かす機会が少ない
  • ストレスや疲労を溜め込みやすい

といった特徴がみられることがあります。

もちろん、これらがすべて肩こりの原因になるわけではありません。

大切なのは、「肩が凝ったから肩だけをほぐす」という視点だけでなく、普段の姿勢や身体の動かし方、生活習慣まで含めて考えることです。

まずは、長時間同じ姿勢を避けたり、肩や背中をこまめに動かしたり、日常生活の中で身体を動かす時間を増やしたりするところから始めてみましょう。

そして、無理に「良い姿勢」を固めるのではなく、いろいろな姿勢をとりながら、楽に動ける身体をつくっていくことを意識してみてください。

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